レアメタルリサイクルのエマルションフローテクノロジーズ 13.5億円を資金調達

レアメタルリサイクルスタートアップのエマルションフローテクノロジーズ(茨城県那珂郡)は2024年3月8日、Value Chain Innovation Fundをリード投資家とした計13社を割当先とする第三者割当増資を実施するとともに、日本政策金融公庫からの3億円の融資により、シリーズBラウンドにて13.5億円を調達したと発表した。これにより、同社の累計調達額は約20億円に達した。

同社は今回の調達資金をもとに、リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルのための商業プラント開発を加速させ、2026年に1号商業プラントの稼働を目指す。また、溶媒抽出技術「エマルションフロー」を普及するためのトータルサポート事業や、海外拠点の整備などのグローバル展開の強化にも取り組んでいく。

エマルションフローテクノロジーは、原子力機構が開発した溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用した事業を展開する、2021年設立のスタートアップ。エマルションフローは、従来の溶媒抽出技術と比較して、低コストで高効率に高純度な元素分離を可能にする革新的技術で、レアメタルを取り巻く社会課題の解決に寄与できると期待されている。

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