イチゴの完全自動栽培に取り組むHarvestX  4億1千万円を資金調達

イチゴ自動栽培ソリューションを開発するHarvestX(東京都文京区)は2024年3月20日、プレシリーズA で総額約4億1000万円の資金調達を実施したと発表した。これにより、合計資金調達額は6億1000万円となった。

HarvestXは、自動授粉ロボット「XV3」を主軸とするイチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」を提供。同社は今回調達した資金を活用し、「HarvestX」のさらなる付加価値拡大に向けた技術研究開発を進める。また、「HarvestX」を備えたデモ施設(パイロットプラント)を建設し、イチゴの生産に課題を抱える植物工場事業会社や、新たにイチゴ植物工場の運営を検討する企業に訴求していく。同社は同施設の開設を足掛かりに、まずはイチゴのワンストップ生産を実現し、その先にトマトやメロンなど授粉を必要とする果菜類への応用展開を視野に、さらなる事業拡大を目指す。

HarvestXは、植物工場におけるイチゴなど授粉を必要とする果菜類の完全自動栽培を目指す、東京大学発スタートアップ。ロボティクスやAIを専門とするメンバーによって2018年に大学でスタートした同社は、「植物工場では授粉が必要な果実の生産が難しい」という課題にフォーカスして研究を進め、世界で初めてロボットによるイチゴの授粉に成功した。



イチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」の展開イメージ

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