三津寺、東京建物 本堂覆う形で建築した複合ビルが竣工
大阪都心部にある三津寺と東京建物は、寺院・ホテル・商業施設一体型複合施設「東京建物三津寺ビルディング」が2023年9月29日に竣工したことを10月11日に発表した。地下鉄御堂筋線心斎橋駅となんば駅の中間地点に位置する、1808年建立の三津寺の本堂を曳家工事で移動させ、それを覆う形で高層ビルを建築した。
三津寺は、江戸時代の木造建築である本堂の保存・継承と、1933年に建築された庫裏の老朽化という課題を抱えていた。寺を持続可能な形で存続させていくことを目指して東京建物がプロジェクトマネジメントを担い、事業スキームの構築と建物開発を主導した。
具体的には、三津寺の所有する土地に定期借地権を設定し、東京建物が借地権者となり、寺院・ホテル・商業施設一体型の複合施設を開発することとした。新しいビルでは、三津寺の本堂・庫裏を訪れる参拝客とホテル利用者が、境内の空間で緩やかに交錯する。テナントとして入居する「カンデオホテルズ大阪心斎橋」は、2023年11月26日に開業を予定している。
■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら