大和ハウス工業 ZEB Ready実現の研修施設が「省エネ大賞」で受賞

大和ハウス工業は12月20日、研修施設「大和ハウスグループ みらい価値共創センター」が、省エネルギーセンターが実施する「2023年度省エネ大賞(省エネ事例部門)」の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞したと発表した。同施設における風・太陽・水の自然エネルギーを最大限に活かしたエネルギー削減の取り組み実績が高く評価された。

2021年10月に開所した「みらい価値共創センター」は、自然エネルギーの活用や最先端の環境配慮技術の導入によって、ZEB Readyを実現した施設。帯水層蓄熱システム(ATES)や太陽光発電システム・太陽熱集熱パネル、画像センサーによる照明・空調制御システムなどの採用により、年間で空調・換気エネルギーの62.3%、給湯エネルギーの45.2%、照明エネルギーの80.3%の削減に成功した。

帯水層蓄熱システムでは、年間を通して一定の温度を保つ地下水を熱源として空調と給湯に利用することで、エネルギー使用量を大幅に削減。太陽光発電システムでは、太陽光発電システム100kWとリチウムイオン蓄電池10kWhを連携させ、発電した電力は建物内で全て自家消費している。また、太陽熱集熱パネルの設置により、太陽熱を給湯利用することで給湯エネルギーの使用量を削減した。

大和ハウス工業は、創業100周年となる2055年を見据えた環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」を2016年度に策定。環境負荷ゼロに挑戦しており、気候変動においては、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指すカーボンニュートラル戦略を進めている。「みらい価値共創センター」は同社グループの研修施設にとどまらず、環境配慮技術のショールームとして、今後もZEB化や地中熱利用の促進を担っていく。

太陽熱集熱パネル

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