旅行におけるCO₂排出量の可視化ツールを開発 東武トップツアーズなど

東武トップツアーズは2022年9月20日、バックキャストテクノロジー総合研究所と共同で、旅行におけるCO₂排出量を可視化できるツール「Decarbonising Tourism System(DTS)」を開発したと発表した。

DTSは宿泊施設などの観光事業者向けに特化し、電気代・ガス代等の水光熱費や、食品等の原材料費、廃棄物処理に要した手数料など、モノ・サービスの購入から販売までの事業活動に関する会計データをもとにCO₂排出量を算出する。サプライチェーン排出量のScope1~3それぞれの算出にも対応する。排出量算出にあたり継続的なコンサルティングを必要とせず、事業者自らがCO₂の排出量削減を意識できるようになる。 

観光業界では、2021年11月に観光における気候変動対策に関する宣言「グラスコー宣言」が採択され、今後10年間で観光部門でのCO₂排出量の半減と、2050年までに実質排出量ゼロ達成が目標として設定された。しかし、特に中小規模の観光事業者にとってCO₂排出量算出の人的・経済的負担は大きい。

東武トップツアーズはDTSの提供により、観光事業者のCO₂削減への取り組みを加速化させるとともに、観光客にはCO₂削減への取り組みを自分ゴト化してもらうことを狙う。

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旅行におけるCO₂排出量の可視化ツール「Decarbonising Tourism System」