Shippio、航空貨物の自動トラッキング機能提供開始 海上・航空の輸送状況を一元管理

株式会社Shippioは、同社が提供する貿易管理プラットフォーム「Shippio Platform」において、航空貨物の動静を自動で追跡する「航空貨物自動トラッキング機能」の提供を開始した。3月2日に発表した。同社は2024年11月に航空貨物運送の免許を取得しており、従来の海上貨物に加え航空貨物にも管理カバー範囲を広げる。

Shippio Platformでは従来、海上貨物についてはコンテナ船の位置情報や遅延状況を自動で取得・更新する機能を備えていた。一方、航空貨物については自動トラッキングの対象外であり、担当者が航空会社ごとに異なるWebサイトを個別に確認したり、物流事業者に進捗を問い合わせて回答を待ったりする属人的な作業に頼らざるを得なかった。今回の新機能により、海上・航空の両輸送モードが同一プラットフォーム上で自動追跡の対象となり、国際輸送の全体像を一元的に把握できるようになる。

新機能では、出発空港・到着空港・航空会社名・航空運送状(MAWB)の情報を登録すると、1日2回、対象貨物の輸送状況が自動更新される。離陸・着陸だけでなく経由地の通過状況まで追跡でき、先行利用では対象貨物の98%以上で到着地までの追跡を完了した実績がある。社外の関係者もプラットフォームに招待することで、同一画面上でリアルタイムに状況を共有できる仕組みだ。

先行トライアルに参加した日本光電工業は、AEDや生体情報モニタなどの医療機器を海外販売子会社へ出荷しており、月末の売上計上時期には出発スケジュールの確認が頻繁に発生していたという。導入後は関係者全員が同じ情報を閲覧できるようになり、フォワーダーなどパートナー企業からもやり取りの効率化について高い評価を得ている。

本機能はShippio Platformの利用企業に追加費用なく提供されるが、当面は段階的な提供とし、問い合わせのあった企業から順次有効化を進める。対応する航空キャリアも今後拡大する予定だ。

半導体、医薬品、ECなど航空輸送が事業運営の鍵を握る業種は多い。海上・航空の輸送状況を一つのプラットフォーム上で可視化・管理できる環境が整うことで、サプライチェーン全体の透明性向上と、貿易実務の効率化が進むことが期待される。