農水省 「ディスカバー農山漁村の宝」第13回募集開始、生産性向上・需要拡大策など

農林水産省は、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる事例を全国から発掘・発信する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の募集を開始したと発表した。応募期間は2026年6月15日から2026年8月31日まで。30地区程度を優良事例として選定し、特に生産性向上や需要拡大・付加価値向上に資する取組を重視する方針だ。

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、農山漁村の地域資源を活かして地域の活性化や所得向上につながる優良事例を選定・発信し、他地域への波及を図る取組。同省が掲げる「強い農林水産業」「美しく活力ある農山漁村」の実現を後押しする位置づけとなっている。選定された地区には選定証が授与されるほか、特設Webサイトで活動を紹介するなど、全国に向けて情報発信が行われる。

募集対象となるのは、新たな需要の発掘・創造や潜在している地域資源の活用により、農林水産業および地域の活力向上につながる3つの類型の取組。具体的には、(1)美しく伝統ある農山漁村を次世代へ継承する取組、(2)幅広い分野・地域との連携により農林水産業・農山漁村を再生する取組、(3)農林水産業の生産性向上、農林水産物や食品の需要拡大・付加価値向上に資する取組、のいずれかに該当するもの。応募は団体・個人いずれも可能で、自薦・他薦を問わない。過去に選定された団体・個人でも応募できる。

選定方法は、応募資料をもとに有識者懇談会が総合的に審査し、30地区程度を優良事例として選定する。特に(3)の生産性向上、需要拡大・付加価値向上に資する取組を重視する。さらに、選定された事例の中から部門ごとに「優秀賞」を選ぶ。「生産性向上部門」では植物工場、陸上養殖、衛星情報やAI解析などの先端技術の活用や田畑フル活用等の取組を、「需要拡大・付加価値向上部門」では農林水産物や食品の需要拡大・輸出拡大、ブランド化など高付加価値化等の取組を対象とする。あわせて、部門を問わず最も優れた取組を「グランプリ」、分野ごとに先鋭的な取組を「特別賞」として選定・表彰する。

選定結果は2026年秋に公表される予定。選定された地区は、公表後に開催される選定証授与式および交流会に招待される。

過去のグランプリ受賞団体は、第12回(2025年度)が一般社団法人Local Revolution(北海道函館市、関連記事)、第11回(2024年度)が北海道幌加内高等学校(北海道幌加内町)、第10回(2023年度)が大田商工会議所(島根県大田市)などとなっている。応募の詳細は特設Webサイトから確認できる。