貿易DXのShippio シリーズCで32.4億円を資金調達
貿易DXを推進するShippio(東京都港区)は2025年10月30日、シリーズCラウンドにおいてDNX Venturesをリード投資家とし、新たに鈴与、New Commerce Ventures等を引受先とした18.7億円のエクイティファイナンス、および金融機関からのデットファイナンス13.7億円を合わせ、総額32.4億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、累計調達額は約70億円となった。調達資金は、プロダクト開発やM&Aを含む事業拡大、組織づくりに充当し、貿易DXをさらに加速させていく。
同社は2022年のシリーズでのB資金調達以降、貿易プラットフォーム「Shippio Platform」を構成する3つのDXサービスを拡充し、メーカー・商社等の荷主企業及び国際物流事業者の市場を開拓。2022年以降の3年でネットレベニュー(売上総利益)が約20倍、取扱コンテナ数が約35倍、プラットフォームのユーザー数が約8倍に成長した。同社は今後、貿易を取り巻くデータの蓄積と活用を促進し、「物流・商流・金流」を網羅する貿易総合プラットフォームの確立を目指す。具体的には、ネットレベニューの継続的な2倍成長を実現し、2030年までに日本発着貨物の30%をShippio Platformで取扱うことを構想している。
Shippioは「国際物流を、アドバンストに」をビジョンに掲げる、2016年設立のスタートアップ。同社が提供するクラウド上では本船動静の自動更新や見積もり・発注、貿易書類や請求書の一元管理・関係者への各種情報の共有等が可能で、デジタルを活用したビジネスプロセスの構築とオペレーションの提供により、顧客企業の国際物流DXを支援している。