石破新総理が所信表明演説 交付金倍増で「地方創生」に注力、新内閣の基本方針は5つの「守る」

9月27日に行われた自民党総裁選で、石破茂氏が新総裁となった。10月1日の臨時国会で首相に選出され、4日には、就任後初めてとなる所信表明演説を行った。重点分野では、「地方創生」を挙げ、交付金を当初予算ベースで倍増するなどの施策を盛り込んだ。

【目次】

  1. 第28代自民党総裁に石破氏選出
  2. 新内閣を「納得と共感内閣」と命名、5つの「守る」を掲げる
  3. 所信表明演説で「5つの守る」の具体案、地方創生を重点施策に
     3-1 ルールを守る
     3-2 日本を守る
     3-3 国民を守る
     3-4 地方を守る
     3-5 若者・女性の機会を守る
  4. 在任中に憲法改正を発議へ

第28代自民党総裁に石破氏選出

自民党は9月27日、岸田文雄首相の党総裁任期満了に伴う総裁選を実施し、石破茂氏が第28代総裁に選出された。

今回の総裁選は、現行の総裁公選規程では過去最多となる9人の候補者で争われた。1回目の投票では、過半数を超える候補者はなかったため、高市早苗経済安全保障相と石破氏の上位2人による決戦投票となった。

石破氏は、過半数を超える215票(高市氏は194票)を獲得。続いて開催された党大会に代わる両院議員総会で、正式に新総裁として選出された。

10月1日には、石破総理大臣を任命する親任式と、新しい内閣の閣僚らの認証式が皇居で行われ、石破内閣が正式に発足した。

官邸に入る石破総理の様子
官邸に入る石破総理(出典:首相官邸ホームページ

新内閣を「納得と共感内閣」と命名、5つの「守る」を掲げる

第102代内閣総理大臣に就任した石破茂総理は10月1日、組閣後、初めての記者会見を行い、自らの内閣を「納得と共感内閣」と命名し、真実を語り国民の理解を得ていく考えを強調した。

内閣の基本方針は、「守る」と定め、(1)ルールを守る(2)日本を守る(3)国民を守る(4)地方を守る(5)若者・女性の機会を守る、という5つの「守る」を掲げた。

石破総理は、「『5つの守る』を実現し、未来を創り、未来を守るために粉骨砕身、取り組んでいく」とした上で、「国民一人ひとりと正面から向き合い、全ての人が安心と安全を感じ、笑顔が戻ってくる日本をつくる」と決意を語った。

石破茂総理と新閣僚の集合写真
記念撮影を行う石破茂総理(前列中央)と新閣僚ら(出典:首相官邸ホームページ

所信表明演説で「5つの守る」の具体案、地方創生を重点施策に

10月4日には、衆参両院の本会議で所信表明演説を行い、基本方針で掲げた「5つの守る」に関する具体的な施策や取り組みの考え方などについて解説した。

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