Degas 9.7億円を資金調達、アフリカの農家プラットフォームを活かした周辺事業強化へ
Degas(東京都渋谷区)は、2023年12月13日、融資と第三者割当増資により9.7億円を資金調達したと発表した。Degasはサブサハラアフリカの小規模農家の所得向上を目指し、マイクロファイナンス事業などを手掛けている。
調達した資金は、アフリカの小規模農家による脱炭素事業の拡大と、農家に融資・追加収入の機会を提供するマーケットプレイス形成事業の成長に充てる。脱炭素事業では、Degasは2022年にネスレ社と提携し、アフリカの土地に根差した再生可能な農業の手法確立を目指し、検証実験を実施している。これは土壌の有機物を増加させることで、少ない肥料で多くの収穫を得るだけでなく、カーボンクレジットとして農家に追加収入源を生み出す可能性もある事業だ。現在、研究機関による土壌調査、Planet社との提携による高解像衛星画像による分析を含めた包括的な効果の定量化、検証を行っているところ。
マーケットプレイス形成事業では、アフリカで形成した農家ネットワークに第三者機関からの融資機会や追加収入の機会を提供している。既に、欧州系マイクロファイナンス機関と提携し、Degasが形成した与信をもとに農家への融資を橋渡しした。また、不二製油グループと提携し、シアナッツ(シアーバターノキの実)のサステナブルな調達に貢献することで、農家が追加収入を得られるようにした。この取組を拡大し、プロダクト開発とパートナーを増やし、学業ローン、農業機械のリース、スマートフォン契約など様々な商品を扱うマーケットプレイスの形成を目指す。
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