トヨタ自動車 PEVEを完全子会社化、車載用電池の量産体制を強化

トヨタ自動車は車載用電池の量産体制を強化するため、プライムアースEVエナジー(PEVE、静岡県湖西市)を完全子会社化することをパナソニックHDと合意した。2024年3月5日に発表した。3月下旬の完全子会社化を予定している。

PEVEは今後、ハイブリッド車(HEV)用電池に加え、バッテリー式電動自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)用電池も含めて生産する予定。PEVEが多様な電動車用電池を量産することで、電池の需要拡大に対して柔軟に応えることができるほか、競争力強化も狙う。トヨタ自動車では、車載電池の生産能力を確保を通じて、EVの商品力を高めることを目指していく。

PEVEは、HEV用ニッケル水素バッテリー、リチウムイオンバッテリー、バッテリーマネジメントシステムの開発・製造・販売や車載用電池パックの受託試験の実施している企業。1996年12月にパナソニックEVエナジー設立として設立され、パナソニックホールディングスが6割、トヨタ自動車が4割を出資していた。2005年10月にHEV市場の拡大に伴い増資し、出資比率はトヨタが6割、パナソニックが4割となった。2010年6月にプライムアースEVエナジーへ社名変更した際に、トヨタ自動車の出資比率が80.5%となっていた。

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