遊びがそのまま地域貢献に さいたま市舞台のeスポーツゲーム公開
ゲーム・メタバースプロダクト事業を展開するゲーム会社のモンドリアン(東京都中央区)は2025年10月14日、さいたま市が整備した3D都市モデルを活用し、さいたま市を舞台としたeスポーツゲーム「City SPEED TRIAL : SAITAMA SUPER ARENA」を、世界的人気ゲームプラットフォーム「Fortnite」上で2025年10月4日に公開したと発表した。
「City SPEED TRIAL : SAITAMA SUPER ARENA」は、さいたま市の3D都市モデルによって再現された「さいたま新都心」を舞台に、タイムを競うeスポーツゲーム。プレイヤーはまずリアルに再現されたさいたま新都心駅前の広場に降り立ち、そこからワープするとさいたまスーパーアリーナをモチーフにした競技空間が出現する。さらにゲームを進めると、「見沼の自然」「大宮の鉄道」「浦和の歴史」「与野の薔薇」「大宮の盆栽」「岩槻の人形」などのさいたま市の多様な文化や歴史、自然をテーマにしたステージが次々と現れ、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされている。オリンピックのeスポーツシリーズでも採用された射撃競技をベースにしながらも、対人戦ではなく一人でタイムを競う形式のため、初心者から上級者まで楽しめるのが特徴となっている。
モンドリアンはこれまでのゲームやメタバースを活用した地方創生の実績を活かして、今回、国土交通省の3D都市モデル「PLATEAU」を活用したさいたま市の魅力発信プロジェクトを発足。世界5億人以上のプレイヤー人口を誇るFortniteをプラットフォームに選定し、同ゲームを開発した。同プロジェクトの特徴は、ゲームを仮想空間に留めず、現実での行動変容や地域経済への貢献へとつなげる点で、同社はデジタル技術を活用した先進的な地方創生モデルケースとして、全国の自治体へ横展開することも視野に入れている。