ATOMica、北洋銀行グループから資金調達 地銀系VCの株主が累計20社に

ATOMica(宮崎市、月刊事業構想2024年11月号参照)は2026年8月14日、北洋銀行が100%出資する「北洋スタートアップ1号ファンド」を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。同ファンドの運営は、北洋銀行グループの北海道共創パートナーズ(岩崎俊一郎代表取締役社長)が担う。これにより、ATOMicaが地域金融機関関連のベンチャーキャピタル(VC)から出資を受け入れた数は累計20社となった。

ATOMicaは「頼り頼られる関係性を増やす」をミッションに掲げるスタートアップ。人と人を結ぶ専門職「コミュニティマネージャー」を全国の拠点に配置し、コワーキング施設や企業オフィス、大学、地域拠点などで出会いや共創を生み出す場づくりを手がける。全国で70以上の施設を企画・運営している。

同社はこれまでにも地銀系VCから出資を得て、地域企業や自治体と強い関係を持つ地域金融機関との協業関係を築いてきた。北海道でさらに取り組みを広げるうえで、その土地の事情を知る存在との関係が欠かせないと判断。今回の調達を機に、北洋銀行グループが道内で培った知見やネットワークと、ATOMicaが全国で重ねてきたコミュニティづくりの経験を掛け合わせ、産学官それぞれの現場で人と人が結ばれる機会を増やしていく考えだ。

ATOMicaは北海道内でも、自治体との連携事業を実施。スタートアップエコシステム形成を推進する「STARTUP HOKKAIDO」で道内進出を検討する国内外スタートアップの発掘・支援を担ってきた。2026年7月15日には、NTT都市開発が事業主を務める札幌市中心部の複合施設内に、スタートアップ支援施設「HooK(フック)」が開業。同社にとって北海道初の運営拠点で、DGフィーリストとともに運営を担う。

今回の資金調達は、こうした北海道での事業基盤を、地域金融機関の後ろ盾を得て一段と広げる狙いがある。ATOMicaは道内の産学官の活性化への貢献と、ミッションの実現の両立を目指すとしている。