SRSホールディングス、京樽を子会社化 「回転寿司みさき」「京樽」で首都圏を強化
SRSホールディングスは2026年8月7日、回転すしチェーン「スシロー」などを運営するFOOD & LIFE COMPANIESの連結子会社である京樽の全株式を取得し、子会社化することを取締役会で決議したと発表した。同日付で株式譲渡契約を締結した。グルメ寿司「回転寿司みさき」やテイクアウトすし専門店「京樽」をSRSグループに加え、首都圏の店舗網の拡充につなげる。
SRSは中期経営計画「SRS VISION 2030」で「グルメ寿司チェーン圧倒的No.1の実現」を重点戦略に掲げ、グルメ寿司市場での全国的な事業基盤の強化・拡大を進めてきた(月刊事業構想2026年9月号参照)。京樽が営む外食・テイクアウト事業の取得により、重点戦略の強化に加え、全国展開で課題としてきた首都圏での店舗網拡充が実現できると判断した。SRSは、首都圏を中心に展開する京樽の店舗でも早期に株主優待券を利用できるよう準備を進める。
「回転寿司みさき」は、豊洲市場の旬のネタや赤シャリを用いた江戸前の味を提供するグルメ寿司ブランド。SRSが展開する「にぎり長次郎」「うまい鮨勘」などと、商品開発、共同購買、寿司職人の育成といった幅広い分野でのシナジーが期待される。加えて、みさきが駅近や商業施設への出店を得意とするのに対し、SRSの既存ブランドはロードサイド中心で、出店立地が重複しないことから、さらなる事業拡大が見込めるとしている。
テイクアウトすし「京樽」は、知名度と歴史に裏付けられたブランド力を持つ。SRSが外食事業で培った商品開発力と、過去のM&Aで蓄積した経営ノウハウを融合させ、ブランド価値の向上と中食分野の事業基盤拡大につなげる。京樽が持つ製造工場は、寿司事業に加え、「和食さと」など和食事業向け製品の製造拠点としても機能を拡充する方針だ。
株式取得に先立ち、FOOD & LIFE COMPANIESが京樽の第三者割当増資を引き受け、64億8000万円の増資が実施される予定。増資は京樽の債務超過の解消とFOOD & LIFE COMPANIESからの借入金返済に充当し、財務基盤を安定化させることで、譲渡後の成長を推進する狙いがある。払込期日は8月18日を予定する。