ウィルポート、セイノーHD 狭商圏の輸送の効率化へ資本業務提携

セイノーホールディングスは、ウィルポート(東京都中央区、月刊事業構想2023年4月号参照)の第三者割当増資を引き受けるとともに一部株式を取得し、持分法適用会社とした。2024年1月10日に発表した。ラストワンマイル配送のデジタル化を進めるウィルポートとの連携により、セイノーHDは配送システムと現場の配送におけるそれぞれの強みを活かしたい考えだ。

今回調達した資金を活用し、ウィルポートは狭商圏共配送のラストワンマイルDXを進めていく。ウィルポートは、狭商圏の共同配送に特化したノウハウと、異なる配送伝票を一本化し1人のドライバーが効率的に配達できるようにするシステム「PolarisNAVI」を持つ。この「Polaris Navi」をセイノーHDに提供し、ラストワンマイル配送をより効率化する。

一方、セイノーHDでは、ラストワンマイルの課題解決に向け進めている「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム(O.L.P)」の構築を加速したい考えだ。特に、同社のグループ会社のココネットと、ウィルポートとのシナジーに期待している。ココネットは、買い物弱者支援として食品・日用品の配送「お買い物サービス」や「ご用聞き・見守り」といったサービスを、専門のお届けスタッフを通じて全国47都道府県にて提供してきた企業だ。

同社の事業にウィルポートのプラットフォームやノウハウを組み合わせることにより、全国で「O.L.P」を展開する。ラストワンマイルの物流には、2024年問題や人材不足といった社会課題がある。両社の協力を堅固にし、この問題への解決に貢献することを目指す。

物流倉庫イメージ

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