NEDO リチウムイオン電池の発火を防ぐ方法へ懸賞金プログラム開始

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と三菱総合研究所は、2024年4月10日、廃棄するリチウムイオン蓄電池(LiB)の検知・回収システムに関する研究開発に対し懸賞金を出すコンテストの参加者の募集を開始した。「NEDO Challenge」における「NEDO懸賞金活用型プログラム」の第2弾となる。

プログラムのタイトルは「NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025 発火を防ぎ、都市鉱山を目指せ!」。LiBは多くの小型家電に使用されるようになっているが、LiBが使用されていることが分かりにくい製品やLiBが取り外せない製品も多い。このため、不燃ごみなどのごみ回収区分にLiBやLiB含有製品が混入することによるごみ収集車内や、廃棄物処理施設・リサイクル工場などでの発煙・発火、大規模火災の事例が報告されるようになった。

今回の事業では、このような事故を防ぐための(1)LiB検出装置(ポータブル型・設置型)の開発、(2)LiBの発火危険性の回避・無効化装置の開発の2テーマで解決策を公募する。(1)では、例えばごみ収集車に装備するポータブル検出装置や、廃棄物処理施設の処理工程に設置する検知装置などを具体的な技術開発テーマとして想定。(2)では、家電量販店の店頭や廃棄物処理施設などで、回収したLiBを放電・電解液除去などにより発火能力を失わせる装置などをテーマ例として挙げた。

懸賞金額は1位1000万円、2位500万円、3位300万円で、各テーマのそれぞれの受賞者に公布する。公募期間は6月10日まで。書類による1次審査を通過した者には、三菱総合研究所が共同研究などの実現に向けた支援をする。

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