JR西、ソフトバンク 自動運転地域交通で11月から公道での実証を開始

西日本旅客鉄道(JR西日本)とソフトバンクは、2023年9月15日、自動運転と隊列走行技術を用いたバス高速輸送システム(BRT)の開発プロジェクトにおいて、2023年11月から広島県東広島市の公道で実証実験を開始することを発表した。両社が開発しているのは、まちづくりと連携した持続可能な地域交通としての次世代モビリティサービス。連節バス・大型バス・小型バスの3種類の自動運転車両を用いて、自動運転・隊列走行BRTの開発に取り組んできた。

東広島市は公共交通の機能強化と魅力の向上を目的としてBRTの導入を検討しており、今回、連携して実験を進める。具体的には、JR西条駅と広島大学東広島キャンパスを結ぶ県道・市道で実証実験を行う。実験期間は2023年11月~2024年2月で、大型バスと連接バスの2台を走らせる。

2021年10月に開始した、滋賀県野洲市の専用テストコースでの実証実験が完了したことを受けたものだ。野洲市の専用テストコースで実施したのは、車種が異なる自動運転車両が合流して隊列走行するなどの実験で、日本で初めて、連節バスの自動運転化と自動運転バス車両の隊列走行に成功した。また自動運転、信号制御、運行管理を組み合わせた交通システムのパッケージとして機能させることもできた。

Softbank_BRT

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら