アサヒ、ニッカウヰスキー 樽貯蔵庫新設などへ60億円を投資、洋酒事業強化

アサヒビールとニッカウヰスキーは、ニッカウヰスキーの創業90周年に向け洋酒事業を強化する。2024年6月5日に発表した。需要が高まる国産ウイスキーの安定的な供給を目的に、2024年にニッカウヰスキーの製造設備を約60億円かけて増強する。栃木工場に樽貯蔵庫を新設し9月から稼働するとともに、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所での新たな貯蔵庫の設計着手や樽の購入も予定している。栃木工場の樽貯蔵庫が稼働すると、ウイスキーの貯蔵能力は2021年比で1割増となるという。

アサヒビールとニッカウヰスキーは2015年〜2017年にかけて約60億円、2019年〜2021年にかけて65億円を投じて、生産体制を強化してきた。今後も設備投資を継続的し、国産ウイスキーの長期的な安定供給体制を構築する考えだ。

ニッカウヰスキーでは、創業90周年を迎えるにあたり、新たなコミュニケーション・コンセプトとして「生きるを愉しむウイスキー」を策定、このコンセプトを体感できる場を世界各国で展開する。さらに、ブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ」の限定商品「ザ・ニッカ ナインディケイズ」を7月2日から2000本(日本1000本、海外1000本)、10月に2000本(日本1000本、海外1000本)の計4000本、発売する。これは1940年代から2020年代までの9つの年代にわたる原酒をブレンドしたウイスキーで、オーセンティックバーやホテルバーなどを中心に販売するほか、ニッカウヰスキーの各蒸溜所やコンセプトBARでも数量限定で有料試飲を行う予定だ。

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら