シャープ、NTTデータ キャッシュレス決済端末開発で協業

シャープとNTTデータは、2024年3月5日、キャッシュレス決済分野で協業を開始すると発表した。協業の第1弾として、CAFIS Arch対応の決済端末と遠隔管理システムを共同で開発し、2024年秋以降に発売する。

キャッシュレス決済総合プラットフォームCAFISはNTTデータが提供するもので、2000社以上の加盟店と120社以上のクレジットカード会社を結んでいる。このプラットフォームには、全国で85万台以上の決済端末が接続されている。今回開発するCAFIS Arch対応の決済端末は、端末を操作するスタッフ側と顧客側に分かれたセパレートタイプ。シャープがスマートフォン「AQUOS」の開発で培った基板設計やアンテナ設計などの通信技術と、タッチ操作に連動して振動するハプティクス技術や、のぞき見を抑制するベールビュー技術などを応用して開発する。

保守メンテナンスにおいても、シャープが培った業務用スマホ・タブレット端末の総合遠隔管理技術を活用して、複数の決済端末の稼働状況を、クラウドを介して一元管理できるシステムを新たに開発する。端末の状態を遠隔でモニタリングする機能もオプションで用意し、安心して決済端末が運用できるようにする予定だ。さまざまな決済手段に対応するCAFIS Arch対応端末のラインアップに、両社の強みを生かした信頼性・機能性の高い端末を加えることを目指していく。

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