CureApp 本態性高血圧症に対する治療用アプリが薬事承認

CureApp(東京都中央区)は、本態性高血圧症に対する治療用アプリの薬事承認が、2022年3月9日の薬事・食品衛生審議会プログラム医療機器調査会で了承されたと発表した。このアプリは同社が自治医科大学内科学講座循環器内科学部門と共同研究を行ない、薬事申請していたものだ。

高血圧症に対し、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善をアプリで支援する。同アプリでは、個別化された治療ガイダンス、すなわち血圧モニタリングと生活習慣ログから個別化された食事、運動、睡眠などに関する知識や、行動改善を促す情報を、患者へ直接提供する。このような働きかけにより生活習慣を改善された状態で保ち、血圧の低下や、高血圧の状態からの脱出という治療効果が得られるようにする。

CureAppの製品で薬事承認されたアプリは今回で2つ目になる(月刊事業構想2018年1月号参照)。また治療用アプリとして初めて、ソフトウェア単体での薬事承認が了承された。高血圧領域での治療用アプリの薬事承認は世界でも初めて。2022年度の診療報酬改定案で「プログラム医療機器等医学管理加算」の項目新設が了承されるなど、治療用アプリには制度面での追い風もある。