「ご注文とデータをお伺いします」 従業員のAI置き換えで全データ収集+即現場反映を可能に
(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年5月6日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
アメリカのウェンディーズのドライブスルーで、顧客が同社の生成AIボット「Wendy's FreshAI」で注文する動画が一部で話題になっている。多くの動画においてAIとの対話が人間らしい自然な会話で、素早く、正確で、丁寧だったことに驚かれているようだ。
こうした生成AIによるシステムはまだ発展途上にあり、人手を大きく介在させている場合もあるが、小売業界では人件費削減のため、AIに莫大な投資を行っている。
なぜそんなに自動化が急がれているのだろうか? 人件費の圧縮だけが理由であるように見えるかもしれないが、「人間」と「AI」の置き換えは様々な要因で発生している。
そして特に小売業などでは、21世紀のビジネスにとって見えない生命線たる「データ」の収集・活用を前に進めるための大がかりな構造改革が行われているのだ。
AIは凄まじい「データ収集マシン」
従来の従業員は通常、あまりデータを事業にフィードバックしない。代わりにデータを取り込むことで、私たちが普段「経験」や「専門性」と呼ぶものに落とし込み従業員自身を成長させていた。これまでは、それが企業が長く従業員を抱え込もうとする理由のひとつだった。
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