楽天モバイル、ヴィッセル神戸 5GとVPSでAR試合観戦の実証に成功

楽天モバイルと楽天ヴィッセル神戸は、ノエビアスタジアム神戸において、5Gのミリ波およびVPS技術を活用したオーグメンテッド・リアリティ(AR)試合観戦体験の実証実験に成功した。「選手情報、試合情報のAR表示」、「AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携」を実施することができた。2021年11月10日に発表した。

「選手情報、試合情報のAR表示」では、試合情報やJリーグ公式の統計データに基づいた選手の基本情報をVPS技術を活用して、AR表示できることを確認した。観客は専用アプリを搭載したスマートフォンをピッチにかざす、またはスマートグラスを着用しピッチの試合を観戦することで、これらの情報を得られる。VPS技術とは、スマートフォンやスマートグラスに搭載されたカメラを通して得られる情報から、方位やデバイスの向きなど細かな位置情報を特定する技術だ。

「AR広告の表示およびインターネットショッピングとの連携」では、VPS技術により高い精度で位置情報を特定することで、さまざまな座席からスタジアムの形状に合わせたAR広告を表示できることを確認した。専用アプリを楽天市場と連携させ、スマートフォンに映し出された選手をタップ、もしくはスマートグラスを装着しコントローラーを操作することで、選手の着用ユニフォームなどのアイテムを購入できる機能を実装。試合中の新しいショッピング体験の提供に向けた検証を行なった。

今後、楽天IDと連携することでよりパーソナライズされた広告表示やショッピング体験を可能にするなど、楽天エコシステムとの連携も視野に、、O2O(Online to Offline)、OMO(OnlineMerges with Offline)施策の活用を検討する考えだ。

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