CO2資源化研究所 ライオン等から約28億円の資金調達を実施
東京大学発スタートアップのCO2資源化研究所(東京都港区)は2024年5月29日、香川証券、K&Oエナジーグループ、ライオン等の事業会社7社および投資家を引受先とする第三者割当増資と、2023年末に採択された農水省助成金とを合わせ、約28億円の資金調達を実施したと発表した。
同社は今回の資金調達により、同社独自の「UCDI水素菌」由来の代替タンパク質原料のパイロットスケールでの製造技術を確立し、グローバル市場に本格参入する準備を加速させる。一方、CO₂原料のみならず、同社代表の湯川英明氏が長年にわたる研究で開発した「増殖非依存型バイオプロセス」を活用し、バイオマス資源由来のSAF(持続可能な航空燃料)や化学品のさらなる研究開発と実装を実現していく。
CO2資源化研究所は2015年の設立以来、「革新的なバイオ技術を駆使して水素をエネルギー源にCO₂の資源化を実現し食糧問題と地球温暖化対策に貢献する」をミッションに掲げ、独自の「UCDI水素菌」を核にCO₂を資源化する研究とその事業化に向けた取り組みを、多くの共同研究先企業とともに進めてきた。現在、Biofeeds(飼料用動物性たんぱく素材)、ヒト用プロテイン、バイオ燃料・SAF、各種化学品の4領域で事業を展開している。
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