ヤマップ、福岡県 英彦山での「巡礼文化」再興プロジェクトを始動

ヤマップ(福岡市、月刊事業構想2016年12月号参照)は、福岡県、福岡県観光連盟と連携し、北部九州の霊山「英彦山」を舞台に「巡礼文化」醸成を目指す新たなプロジェクトを始動する。2021年10月22日に発表した。

英彦山は、日本三大修験道の聖地、「神の山」と称され、古来より人々の信仰の対象とされてきた。福岡県唯一の神宮である英彦山神宮や国指定重要文化財である「奉幣殿」なども擁している。今なお信仰の山として名高いエリアであるが、英彦山へと繋がる歩道や登山道の老朽化、荒廃する人工林、九州北部豪雨被害(2017年7月)による鉄道の廃線、それによるアクセス手段の減少など、様々な課題が山積している。

今回、ヤマップでは福岡県、福岡県観光連盟をはじめ、英彦山神宮、グリーンエルム、地域ブランディング研究所、クラブツーリズムなどと連携し、修験道文化の再興から、地域観光の振興、来訪者の増加が山の保全に貢献する仕組みの導入、「巡礼文化」の醸成を図るプロジェクトを考案した。

2022年4月の提供開始を目指し、英彦山神宮を詣でる2つの修験道ルートの開発や、修験道体験プログラムの開発、山頂の森づくりのための植樹体験プログラムの開発などを行う考えだ。

英彦山