ALEと東京海上日動 宇宙デブリ対策装置に関する協業を開始
ALE(東京都港区、月刊事業構想2021年12月号参照)は、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)と、持続可能な宇宙環境の実現に向けた取組、および「EDT(導電性テザー)を用いたデブリ対策装置(EDT装置)」の事業化に向けた協業を実施するための基本合意書を締結した。2022年2月24に発表した。
ALEは、EDT装置の開発のほか、人工流れ星をはじめとした宇宙エンターテインメント、気候変動の解明に貢献する地球大気データの蓄積と活用などを手掛ける企業だ。
EDT装置は宇宙デブリ対策を目的としており、打ち上げ前の宇宙機に予め搭載され、宇宙機のミッション終了後に長い紐(EDT)を宇宙空間で展開する。地球磁場や大気抵抗を使って軌道高度をより短期間で降下させ、宇宙機を地球大気に再突入・焼却廃棄させることができる。
今回の協業を通じて、ALEの持つ宇宙機器開発の知見・技術と東京海上日動の持つリスクマネジメント等に関する専門性を組み合わせながら、EDT装置の事業性検討、技術開発について推進していく考えだ。