アイテック、荷待ち・荷役時間自動記録システムを提供開始 現場負担ゼロで物流効率化法に対応
AI・画像処理システムの開発を手がけるアイテック株式会社は2026年3月3日、物流効率化法に対応した荷待ち・荷役時間の自動記録システム「ParkingEyes 荷役時間計測」の提供を開始した。同社が強みとする車番認識技術を活用し、カメラの設置だけで法令が求める記録・報告業務を自動化する。
2024年問題を背景に施行された物流効率化法では、一定規模以上の荷主企業(特定荷主)に対し、荷待ち・荷役時間の記録と報告が義務づけられた。しかし現場では「記録のために人員を割けない」「ドライバーに新たな負担をかけたくない」といった課題が顕在化しており、現場のオペレーションを変えずに法対応できる手段へのニーズが高まっていた。
「ParkingEyes 荷役時間計測」は、構内の必要なポイントに車番認識カメラを設置し、通過する物流トラックの車両番号と通過時刻を自動で紐づけて記録する仕組みである。各地点の通過時刻の差分から荷待ち・荷役時間を自動算出するため、人手による計測や入力作業が不要となる。
バースエリアの入口・出口に設置したカメラの通過時刻差分により、通過車両と作業車両を自動判別し、不要なデータを排除する機能も備える。荷待ち時間の算出は物流効率化法のルールに準拠しており、作業間の荷待ち時間にも対応。出力したデータは追加の手計算なしでそのまま報告に活用できる。管理画面はWebブラウザからアクセスでき、専用ソフトの導入は不要。報告用・分析用など目的に応じた条件を設定し、CSVをワンクリックで出力できる設計とした。
同システムは、アイテックが交通分野や駐車場管理で培ってきた車番認識技術の知見を物流領域に展開したもの。カメラとソフトウェアを自社で一貫して開発・提供することで、導入から運用までをワンストップで支援する体制をとる。
物流業界では、法令対応の実務負担が荷主企業にとって大きな課題となっている。手書きやドライバーの自己申告に頼る記録方法では正確性やデータの一貫性に限界があり、報告業務の属人化も懸念される。カメラによる自動記録という手法は、記録精度の向上と現場負担の軽減を両立させるアプローチとして注目される。物流効率化法の本格運用が進むなかで、こうしたテクノロジーを活用した法対応ソリューションの選択肢が広がることは、業界全体の実務改善に寄与すると期待される。
改正物流効率化法に対応する各企業の取り組み具体例はこちら。
https://www.projectdesign.jp/articles/news/3823fcac-8bbe-44e4-9581-f80797c68143