三井不動産 ライフサイエンス特化の70億円CVCファンドを設立
三井不動産は2026年8月31日、アクシル・キャピタル・グループと共同で、ライフサイエンス領域に特化したCVCファンド「三井リンクファンド1号」を設立したと発表した。ファンド規模は70億円で、期間は10年。創薬や再生・遺伝子治療、医療機器、ヘルステックなどの領域で革新的な技術やサービスを持つスタートアップを対象に、シード期からレイター期まで幅広いステージで投資する。投資地域は国内および海外。
新CVCファンドにより「場・コミュニティ・資金」が連動する体制を強化
ファンドの登記名称はMF-AX1号投資事業有限責任組合で、運営はアクシル・キャピタル・オーブ1号有限責任事業組合が担う。出資者(LP)は三井不動産で、業務連携先としてRealizeEdge Partnersが加わり、科学的な技術評価と事業化に向けた支援の面から関与する。
三井不動産は2016年にライフサイエンス・イノベーション推進事業を開始し、日本橋ライフサイエンスビルディングや三井リンクラボといった「場」、LINK-Jとの連携による「コミュニティ」、VCファンドへのLP出資を通じた「資金」を軸に支援基盤を築いてきた。LINK-Jの特別会員は2026年2月時点で1041、イベントやプログラムの開催実績は10年で7000回を超える。今回のファンド設立は、このうち「資金」の提供機能を強化するものとなる。
三井不動産は今後、長期経営方針「& INNOVATION 2030」のもと、「産業デベロッパー」としてライフサイエンス領域における「場」「コミュニティ」「資金」を連動させ、社会課題の解決と新産業創造に資するエコシステムの形成を推進していく方針だ。