第一生命 ペアローン利用者向け団信生命保険の取扱を開始

第一生命保険は、住宅購入時にペアローンを利用する人向けの新商品の取り扱いを2024年7月に開始する。2月5日に発表した。共働きの夫婦が住宅購入のためペアローンを組み、返済中にいずれかが死亡した場合に、両者の債務残高合計を保障する連生団体信用生命保険だ。共働き世帯の増加や、住宅価格の高騰を背景に急増するペアローン利用者に向けた商品となる。

これまでのペアローンにおける団体信用生命保険では、夫婦それぞれが自身の債務残高を保険金額として加入する取扱となっている。このためいずれか一方が死亡した場合、遺された方の債務残高はそのまま残り、返済を継続する必要がある。今回新たに発売する商品では、両者の債務残高を合計した金額を保険金額として加入することができる仕組みになっている。これにより、借入期間中に万一のことがあっても、両者のローン債務残高が保険金により完済される。住宅ローンを契約者は「生計の安定」を図ることができ、金融機関は債権の回収の確実性を担保できる。このようなペアローン利用者への連生団体信用生命保険の提供は、生命保険業界では初めだという。

首都圏では新築分譲マンション購入契約者の約3割がペアローンを選択しており、共働きを前提としたローン返済を計画している。これまでの団信保険の仕組みでは、カップルの一方が亡くなったとき、残された人は仕事と家庭を両立しつつ債務の返済を継続しなければならず、ペアローンを契約する上での不安材料のリスクの1つになっている。

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