東京都、若手ファッションデザイナー発掘へ一般投票開始 NFDT・SFDAの59作品が対象
東京都は、世界に羽ばたく若手ファッションデザイナーの発掘・育成を目的とするコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo 2027(NFDT)」と「Sustainable Fashion Design Award 2027(SFDA)」で、一次審査を通過した計59作品を対象とする一般投票を9月9日から11月9日まで実施する。投票は、両コンクールの公式Instagramに投稿された各作品のデザイン画に「いいね」をするだけで、誰でも参加できる。複数作品への投票も可能だ。得票数が上位となった各部門3作品は11月に公式サイトとSNSで発表し、2027年3月にファッションショー形式で行う最終審査に進む「特別選抜賞」の候補となる。
5回目となる今年度は、両コンクール合わせて過去最多となる約4800件の応募が集まった。NFDTは都内在住・在学の学生を対象に「フリー」「インクルーシブデザイン」の2部門、SFDAは都内在住・在学・在勤の学生やアマチュアデザイナーを対象に、着物の生地など伝統素材を活用する「ウェア」「ファッショングッズ」の2部門を設けている。全4部門には、服飾を学ぶ学生に限らず、アートやデジタル、映像制作など多様な分野に携わる若手からの応募が寄せられたという。二次審査は、CFCLの高橋悠介氏、ANREALAGEの森永邦彦氏、TOMO KOIZUMIの小泉智貴氏らパリコレクションで活躍するデザイナーのほか、ファッションディレクターの原由美子氏、認定NPO法人ウィーログ代表の織田友理子氏、三越伊勢丹の椋田暁氏が担う。
一般投票は、専門家だけでなく生活者が「審査員」として次世代の才能を応援できる仕組みだ。障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる服を目指すインクルーシブデザインや、着物・伝統素材の活用というテーマは、多様性や持続可能性への関心が高まるファッション産業の関心事とも重なる。行政が若手の発掘・育成の場を継続的に設け、受賞者にはパリファッションウィーク期間中の作品発表サポートなども用意しており、東京発の才能が世界へ挑む一歩を後押しする取り組みとなる。