神戸市 スマートロックを利用し、学校体育館の夜間開放を開始
暗証番号式・クラウド管理機能を備えたスマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」と予約システム「まちかぎリモート」を活用した中学校体育館の夜間開放が、神戸市で11月1日より開始される。同システムを提供する構造計画研究所が2022年9月6日に発表した。体育館の開放に先立ち、9 月中旬より利用団体の登録受付が開始される。対象の中学校体育館は計16校で、12月以降、順次拡大を予定している。
この取り組みは、神戸市の地域・行政課題をスタートアップと市職員が協働して解決する国内自治体初のプロジェクト「Urban Innovation KOBE(アーバンイノベーション神戸、月刊事業構想2019年11月号参照)」において採択されたもの。2021年9月から半年間にわたって3校で実証実験が行われ、スマート化による利便性向上を神戸市民に体感してもらった結果、今回の正式運用に至った。目的は、「子どもたちの体力・運動能力向上、市民の健康増進、開かれた親しみやすい学校づくり」で、「RemoteLOCK」と予約システムの連動により、人手を介すことなく夜間の体育館開放を実現した。
「RemoteLOCK」は、RemoteLock(米コロラド州)が開発し、日本国内では構造計画研究所が提供するWi-Fi接続型・クラウド管理機能を備えたスマートロック。暗証番号による入室が可能となるため、地域住民が公共施設を利用するにあたり利便性が高く、またセキュリティの担保と施設の省人化運用の両立を図っている宿泊施設や店舗等においても、多くの利用実績がある。また、「まちかぎリモート」は、公共施設管理のスマート化を推進するために構造計画研究所が開発・提供するシステムで、予約・支払いから鍵の受け渡しまでをワンストップで行える施設予約システムとなっている。