AGRISTとwelzo キュウリ栽培の自動化モデル構築へ宮崎で共同実証開始
AI搭載自動収穫ロボットを開発するスタートアップのAGRIST(宮崎県児湯郡新富町)と、農業資材や家庭園芸用品を扱う専門商社のwelzo(福岡県福岡市)は2026年10月15日、新富町のキュウリ実証圃場で両社の技術を統合して検証する共同実証実験を開始したと発表した。実施期間は2027年8月31日までで、実証拠点のハウス面積は約2aとなる。
実証では、welzoの「栽培制御システム」とAGRISTの「自動収穫ロボット」を同一圃場・同一作型で組み合わせ、データの相互連携や環境・樹姿の設計を最適化する。経験の浅い作業者でも安定した栽培管理を行えるようにしつつ、省力化・自動化を進める「再現性の高い自動化モデル」の確立を目指すという。
キュウリは日本の施設園芸における主要品目だが、高温多湿のハウス内での収穫作業は負担が大きく、環境・栽培管理も熟練者の経験と勘に依存してきた。そのため就農者の高齢化や担い手不足が深刻な課題となっている。両社は「収穫のみ」「環境制御のみ」といった部分最適にとどまらず、栽培環境の制御から収穫作業の自動化までを一貫して最適化するトータルソリューションの検証に取り組む。
具体的には、ロボットと栽培制御システムの相互連動の評価、ロボットの収穫率を高める環境制御や樹姿形成のパターン構築、非熟練作業者による栽培管理の安定性と作業時間削減効果のデータ検証を行う。圃場で得られた環境データや作業ログは、両社の製品改善や新サービスの開発にも活用するとしている。
今後は大学などの研究機関との連携も視野に入れてデータ活用と技術検証を深め、将来的には今回の実証で構築した自動化モデルを全国の施設園芸農家や農業法人に展開していく考えだ。