海老名市、相鉄バス、NTTドコモビジネス 自動運転バスの社会実装へ協定締結、e-Paletteで実証

神奈川県海老名市と相鉄グループの相鉄バス、NTTドコモビジネスは、自動運転技術を活用した持続可能な地域交通の実現を目的に、2026年10月13日に連携協定を結んだ。3者は自動運転レベル4の実現を見据えて自動運転バスの実証実験を段階的に進め、その成果を踏まえて社会実装を検討する。実証にはトヨタ自動車の次世代モビリティ「e-Palette」をベースに改造した車両を使う。同車両は全長4.95メートル、着席定員7人となっている。

協定に基づき計画されている実証は、海老名駅を発着し海老名総合病院前や海老名市役所などを巡る「中新田循環線」で行う。相鉄バスの運転士が乗車し、ルートや周辺環境のデータを学習させる「調律走行」を実施した後、2027年1月25日から2月18日まで一般客が乗車する「一般走行」を予定する。

運転士不足をはじめとする担い手の確保が、地域公共交通の大きな課題になっている。今回の協定は、2024年5月に海老名市と相鉄ホールディングスが結んだ地域課題解決のための包括連携協定を契機とする取り組みの一環だ。主な連携事項は、①レベル4自動運転に向けた実証・社会実装・運行基盤整備の推進、②住民の理解醸成と地域の魅力発信による自動運転サービスの社会的受容の拡大、③国の補助・実証事業と連携した持続可能な事業モデルの構築と地域交通DX人材の育成、の3点。

海老名市は住民ニーズを踏まえた施策の推進と住民への理解醸成を担い、まちづくりや脱炭素化と連動した公共交通の高度化を進める。相鉄バスはバス事業者の知見を生かし、運行計画や安全運行、現場運用を検討する。NTTドコモビジネスは、全国の自動運転実証で培った通信ネットワーク、遠隔監視、データ連携基盤の技術やノウハウを提供する。遠隔監視基盤は、コントロールセンターから車両情報や車内外の映像、GPS情報を常時モニタリングし、必要に応じて遠隔操作する仕組みだ。