東洋水産、海外で「MARUCHAN」などの即席麺が好調 物価高で価格優位性が強みに
(※本記事は「食品新聞」に2024年9月30日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
東洋水産の海外即席麺事業が今期も二ケタ増で推移している。「MARUCHAN」ブランドを展開し北中米でトップシェアを快走するが、インフレ下で節約志向の受け皿となり、底堅い需要が続く。なかでもメキシコでは袋麺市場の開拓が進み、過去数年で販売食数は約3倍に拡大した。
各国における同社即席麺の市場シェアは、米国は年間51億食のうち6割以上、メキシコは年間15.5億食のうち約8割とみられる。袋麺の「Ramen」、カップ麺の「Instant Lunch」などを主力品に、圧倒的なポジションを確立している。
メキシコではカップ麺を中心に展開するが、近年は袋麺の伸びが目立つ。同社は「カップ麺が堅調に推移する中で、物価高を背景に袋麺の存在感が高まっている」とし、「袋麺は過去5~6年の平均成長率が約20%増と高水準で推移。23年度には食数の販売構成比が初めて20%を超えた」とする。
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