ローコード・アジャイル開発で実現 家具メーカーFPKナカタケのDX

静岡県焼津市の家具メーカー、FPKナカタケは、プログラミングの専門知識を必要としないノーコード・ローコードでのアジャイル開発で、社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進。グループ企業と共にノウハウを教え、近隣の中小企業のDXのサポートも開始した。

左から、ナカタケテック取締役の顧文博氏、FPKナカタケ代表取締役社長の中根正雄氏

M&Aで事業が多岐にわたる中
経営管理のデジタル変革に着手

静岡県焼津市と藤枝市に工場を持つFPKナカタケは、商業施設向け特注家具の製造と木製品加工、人工大理石加工など住宅設備のOEM製造を行う家具メーカーだ。中国上海に製造拠点を持ち、家具の輸出入販売を行うナカタケ(東京都墨田区)が、国内にも製造拠点を持つべく2018年に焼津市の住宅設備系OEMメーカー・FPKを子会社化し、設立した。

「事業内容が異なる企業が合併したこともあり、製品は多岐にわたりましたが、現場への指示は当初ほぼすべて紙で行っていました。人手がかかるほか、ミスも頻発し、修正に労力を割いてきました。もともと、家具の製造・販売は景気の影響を受けやすい職種で、厳格な経営管理が求められます。DXを進め、抜本的に変える必要があると考えました」。

FPKナカタケ代表取締役社長の中根正雄氏はDXの取り組みを始めたきっかけについて、こう語る。そして2022年初から、ナカタケテック取締役の顧文博氏がFPKナカタケの工場に入り、課題を把握してDXを進めることになった。

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