JMDCと長久手市 疾患発症予測AIで糖尿病重症化予防に着手

今回のプログラムは、JMDCが民間医療データベースとしては国内最大級の「JMDC Claims Database」を用いて開発した疾患発症予測AIを活用している。このAIにより抽出された透析および虚血性心疾患の発症リスクが高い対象者に、かかりつけ医と専門医の連携の促進とICTを活用した他職種連携による生活指導を提供するもの。バックテストでは、翌年の透析発症者を全員抽出することが可能であり、将来透析に陥る危険因子を持つ者を高精度に抽出できていることを確認した。

プログラムの終了後も、専門医の協力のもとで個別診断基準を定め、重症化を継続的に予防できるシステムになっている。ライフログテクノロジーの健康管理アプリ「カロミル」を用いて、生活指導に必要な食事や運動の状況を記録しやすくし、また医療従事者とスムーズに情報連携できるようにしている。