日立、西鉄 公共交通機関利用者へのナッジ実証実験を開始

2021年3月10日、日立製作所と西日本鉄道は、公共交通機関利用者の行動変容を促す実証実験を2021年3月17日より実施することを発表した。ニューノーマルな社会に即した行動を促し、経済の活性化と感染拡大防止の両立を目指したものだ。

実証実験は、西鉄バスの福岡市の天神・博多エリアを通る便を対象として、スマートフォンで使えるWebアプリを用いて実施する。実験の参加者がWebアプリで経路検索を行うと、事前に入力した参加者の好み、天候を加味した交通混雑予報、商業施設のリアルタイム混雑情報、目的地への経路情報を組み合わせた、混雑を回避するルートや時間の過ごし方などの移動パターンが表示される。これにより、参加者の行動変容を促し、参加者と交通事業者、周辺の商業サービスの三方にメリットをもたらすことを目指す。

実験を通じて、両社はストレスフリーな移動による交通機関利用者の生活の質向上と同時に、移動の平準化や分散、商業サービスへの誘客やピークマネジメントを実現したい考えだ。ニューノーマルな社会における持続可能な公共交通モデルの構築と、地域経済の活性化に貢献する。

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