JALら3者、国内初のドローンを活用した鍾乳洞探査プロジェクト開始 

日本航空(JAL)と山口県美祢市、九電ドローンサービス(QDS)の3者は2026年6月24日、日本最大級の鍾乳洞「秋芳洞」(山口県美祢市)において、国内初となるドローンを活用した鍾乳洞の調査プロジェクトを開始したと発表した。美祢市の地方創生・地域観光振興を目的としたDX推進計画の一環で、秋芳洞の保全調査と観光資源の創出を目指す。

山口県美祢市にある総延長11.2km以上を誇る日本最大級の鍾乳洞で、特別天然記念物の「秋芳洞」

鍾乳洞では保全調査や観光価値の向上のため定期的な内部調査が欠かせないが、洞内は暗く狭いエリアが多く、滑落や天井崩落の危険もあることから、人手による調査では十分なデータ収集ができない課題があった。3者は美祢市と観光交流連携協定を結ぶJALを中心にプロジェクトを立ち上げ、3カ年計画で推進する。QDSの最先端のドローン技術を用い、安全かつ効率的な洞窟内調査に取り組む。

調査で収集する高精度データは、洞窟の形成過程や地質構造、生態環境に関する新たな知見の獲得に役立つほか、定量的な洞窟地形情報の蓄積により学術研究の発展や新たな研究テーマの創出につながると期待される。発見された空間を生かしたケイビング(洞窟探検)ルートの開拓など、新しい観光コンテンツの開発も進める。

プロジェクトの役割分担は、JALが地域課題の解決に向けたニーズ抽出とプロジェクト全体の企画・統括、美祢市が秋芳洞の資源提供とDXによる環境保全・観光振興の推進、QDSが高度なドローン撮影技術と高精度な3Dデータ解析の提供を担う。3者は将来的な全国展開も視野に入れ、ドローン技術を通じた持続可能な観光振興と地域活性化の実現に貢献するとしている。