ガラスコーティング技術のハドラスHD シリーズBで25億円調達
独自のガラスコーティング技術「ハドラス」を手がけるハドラスホールディングス(東京都中央区)は2026年6月24日、シリーズBラウンドで総額25億円の資金調達を完了したと発表した。調達した資金を重点領域に集中投入し、ナノマテリアルコートの社会普及と市場展開を加速させる。
同社は、平面上に極薄のガラス被膜を形成する独自コーティング「ハドラス」の研究開発・製造販売を手がけてきた。事業フェーズが基礎研究から本格的な開発・商業化へと移行するなか、今回の調達を契機に経営資源を重点領域へ投じる「選択と集中」を進める方針だ。
今後の戦略的ロードマップとして3つの柱を掲げる。第一に、モビリティ(自動車・鉄道)領域への社内リソース集中だ。鉄道・自動車分野を最優先市場と定め、社内リソースを事業化に重点配分する。高い耐久性が求められる鉄道向けと、美観・施工性が重視される自動車向けの双方で開発を加速し、早期の業界標準化を目指す。
第二に、販売網の拡充による市場浸透。自動車市場ではこれまで構築してきた営業・販売ネットワークを参入の足がかりとして活用し、本命製品と位置づける次世代セルフクリーニングコーティング「Eco-H」を段階的に展開することで、市場浸透と高収益化を図る。
第三に、技術的優位性を背景とした新市場への進出。モビリティ分野で培った耐久性と防汚性能の実績をベースに、将来的には異業種・新領域への応用を模索する。あわせて、今回の引受先の投資家、ヒルハウスが持つ世界規模のネットワークを活用し、グローバル市場への本格的な製品投入を加速させるとしている。
ハドラスホールディングスは2000年2月設立、本社は東京都中央区晴海。資本金は1億円で、ガラスコーティング剤「ハドラス」シリーズの開発・製造販売を手がける。