実質賃金がプラス継続 名目は3.6%増、4月分確報 厚労省毎月勤労統計

厚生労働省は2026年6月24日、毎月勤労統計調査の2026年4月分結果確報を公表した。労働者一人あたりの現金給与総額(事業所規模5人以上)は前年同月比3.6%増の31万2699円となった。物価変動の影響を除いた実質賃金は、賃金の購買力を示す消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で実質化したベースで2.0%増となり、名目賃金の伸びが物価上昇を上回る状況が続いている。

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名目賃金の内訳を見ると、きまって支給する給与は29万9015円(前年同月比3.4%増)、そのうち所定内給与は27万7710円(同3.3%増)だった。特別に支払われた給与は1万3684円で、前年同月比10.3%増と際立った伸びを示した。規模30人以上の事業所に限ると現金給与総額は35万2253円(同4.1%増)と、5人以上規模全体を0.5ポイント上回る。

就業形態別では、一般労働者の現金給与総額が40万3374円(同4.0%増)、所定内給与が35万4351円(同3.6%増)だった。パートタイム労働者の現金給与総額は11万5118円(同2.9%増)で、時間あたり給与(所定内給与)は1434円(同4.7%増)と、パートタイム労働者の処遇改善も続いている。

実質賃金指数(2020年平均=100)の現金給与総額は、消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で実質化したベースで85.2となり、前年同月比2.0%増。国際比較に用いられる消費者物価指数(総合)で実質化したベースでは86.9となり、同2.2%増となった。消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)の前年同月比は1.5%上昇、消費者物価指数(総合)は1.4%上昇にとどまっており、いずれのベースでも名目賃金の伸びが物価上昇を上回った。

産業別の現金給与総額(就業形態計)では、運輸業・郵便業が前年同月比7.7%増、金融業・保険業が同8.0%増と特に高い伸びを記録した。一方、飲食サービス業等と生活関連サービス等はいずれも同0.8%増にとどまり、産業間の格差が浮き彫りになった。

同調査では、2026年1月に実施した標本の部分入替えに伴い、現金給与総額で1582円(-0.5%)、きまって支給する給与で801円(-0.3%)の断層が生じていることが注記されている。今後の公表予定は、2026年5月分速報が7月7日、確報が7月24日となっている。