中日本航、三重県ほか「空飛ぶクルマ」ルート策定へ実証実験実施

三重県と中日本航空、名古屋鉄道、ANAホールディングスは、新しい空の移動手段として期待される「空飛ぶクルマ」が実用化された場合に備えたルート策定のための実証実験を2021年1月13日、14日に実施する。三重県における「空の移動革命」実現に向けた具体的な取組の1つだ。

今回の実証実験は、観光ビジネスへの「空飛ぶクルマ」の活用を目的としたもので、「空飛ぶクルマ」の代替としてヘリコプターを活用する。志摩スペイン村 第3駐車場と中部国際空港間の旅客輸送を実施し、旅客機を利用した旅客の中部国際空港での乗り継ぎや、地上交通を利用した旅客の、志摩スペイン村および中部国際空港での乗り換えを実際に行う。これにより、ルート飛行における法令や手続きに関する課題を抽出し、空港や場外離着陸場における利便性を確認する。三重県志摩市と中部国際空港間の移動は、高速道路を利用しても約2~3時間かかるが、空を移動すれば所要時間は約20分と大幅に短縮でき、観光客にとってのメリットは大きい。

「空飛ぶクルマ」は、より身近で手軽な空の移動手段として期待される新たなモビリティの総称だ。世界中で機体や関連技術開発が進んでいる。国内では、「空の移動革命に向けた官民協議会」が、実用化に向けたロードマップを策定し、ユースケースの検討や環境整備に向けた検討を進めている。

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