電子インボイス推進協 国際規格準拠の「日本標準仕様」を策定

2020年12月14日、電子インボイス推進協議会(EIPA)は、日本国内における電子インボイスの標準仕様を国際規格「Peppol(ぺポル)」に準拠して策定したことを発表した。

「Peppol」は、電子インボイスなどの電子文書をネットワーク上で授受するための国際的な標準規格。欧州各国、シンガポール、オーストラリアなどで採用されており、「Peppol」に基づく電子インボイスの国際的な利用が進んでいる。

EIPAでは、2023年10月の適格請求書等保存方式(インボイス制度)開始に向けて、行政機関のオブザーバーを交えて標準仕様について協議を重ねてきた。中小・小規模事業者から大企業に至るまで幅広く、容易に、かつ低コストで利用でき、加えてグローバルな取引にも対応できる仕組みとするため、準拠する標準規格として「Peppol」を選定。その上で、日本の法令や商慣習などに対応した「日本標準仕様」を策定することを決定した。

EIPAは、2023年10月のインボイス制度開始に先立ち、2022年秋に事業者が電子インボイスに対応したソフトウエアを使用できる状態になることを目指している。

今後、「Peppol」が定める標準規格について詳細な調査、分析を進めるとともに、「日本標準仕様」として必要な追加要件を整理し、電子インボイスの国内標準仕様(初版)の策定と公開を、2021年6月末を目途に目指す。

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