VISITはちのへ 観光デジタル化へプラットフォームの運営開始

青森県八戸市のDMOであるVISITはちのへは、Tourism Exchange Japan(広島市)と共同で、八戸圏域の宿泊、体験メニュー、地元の特産品や各種サービスをオンラインで消費者に届けることが可能なシステムを構築し、全国に先駆けて運営を開始した。2020年12月2日に発表した。

国内の多くの地域では、地域事業者のオンライン化の遅れによる販売機会の喪失が大きな課題となっている。VISITはちのへが導入するシステムは、オーストラリアを始めすでに数カ国の観光地で利用されているシステム「TXA」の日本版として開発された「TXJ」。これにより、VISITはちのへと地域事業者のWEBサイトに決済機能までを含んだオンライン予約機能が提供される。多くの海外旅行会社への接続が可能となり、流通チャネルの拡大が期待できる。TXJにはこの他、簡単にデジタルキャンペーンが実施できる機能や、予約ページへのアクセス、予約状況の可視化、リピーターの獲得、災害発生時の来訪者情報の把握など、観光関連事業者の支援に役立つ機能があるという。

今後は、首都圏などの消費者に向けたデジタルマーケティング事業を組み合わせ、効果的に事業を展開していく予定だ。VponJapanやサイバーエージェントなどとも協力して、旅行者向けのデジタルマーケティングを進める。

さらに、TXJ導入を予定している金沢市、奈良県、有馬温泉などのDMOと連携して、広域周遊ルートの形成や旅行者の滞在時間延長などを促進する計画だ。

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