しずおかMaaS AIオンデマンド交通の実証実験を開始

地域コンソーシアム「静岡型MaaS 基幹事業実証プロジェクト」は、MaaSの導入に向け、2020年11月1日から12月25日に、2020年度の実証実験を実施する。

実証実験は、以下の3プログラムを予定している。

(1)自家用車運転スコアリング、データ取得
自家用車を運転するボランティアに、車のシガーソケットに挿して運転データを取得する機器を無償で貸与し、データを収集する。安全運転の啓発、多様なモビリティデータの取得・分析・可視化を通じて、データ利活用の可能性を探り、交通・まちづくり施策へと活用することを目的としている。実施期間は2020年11月1日から2021年1月31日まで。

(2)AIオンデマンド交通「草薙のりあい号」「庵原のりあい号」運行
 AIオンデマンド配車システムを用いて、乗降場所を自由に決められる旅客サービスを提供する。スマホアプリ、または電話で配車リクエストが可能。AIオンデマンド交通を活用した商品宅配サービスを実施し、客貨混載サービスの需要・課題を把握する。実施期間は2020年11月1日から2020年12月25日。

(3)静鉄電車 リアルタイム混雑情報提供・デジタルクーポン発行
 静鉄電車の主要5駅(新静岡駅、県総合運動場駅、草薙駅、狐ヶ崎駅、新清水駅)のホームにセンサーカメラを設置して、リアルタイム混雑状況を把握し、スマホアプリと駅構内のデジタルサイネージ、しずおかMaaSプロジェクトホームページにて情報提供をする。実施期間は2020年11月2日から2021年1月31日まで。

 同時に、電車が空いている時間に乗車した乗客にデジタルクーポンを発行する実験も実施し、混雑の分散効果について検証を行う。静鉄電車の主要5駅の構内に設置するデジタルサイネージに表示された二次元バーコードをスマホアプリで読み込むと、空いている時間に乗車するほど割引率が高いデジタルクーポンを取得できる。クーポンは、協力店(飲食店・小売店など)で支払い時に提示して利用する。こちらは平日のみの実施で、実施期間は2020年11月2日から2020年12月25日。

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