かもめや、香川大、あいおい損保 無人ドローン配送の実証開始

あいおいニッセイ同和損害保険、香川大学、かもめや(月刊事業構想2019年5月号参照)は、香川県三豊市詫間町須田港と粟島間において、無人ドローンを用いて遠隔診療実施後の処方薬を配送する実証実験を実施する。2020年7月21日に発表した。

今回の実証実験では、香川県三豊市詫間町須田港~粟島間において、かもめやの新開発した高品質なドローンを使って、医薬品、災害時支援物資(飲食品)を運搬する。特例措置として解禁されている「遠隔服薬指導」に合わせ、医療品の配送モデルを本格的に構築し遠隔診療を充実させ、離島における医療体制や災害時の支援体制等の基盤の確立を目指す。実証実験の期間は、2020年7月28日から7月30日を予定している。

日本の400を超える有人離島のほとんどは、人口減少および高齢化の進展により物流、医療のあり方に関して多くの課題を抱えている。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、離島への渡航自粛を行っていたため、十分な医療サービスが受けられない状況にあった。大規模災害時には、汽船が運航休止になるなど物流もストップするため、衣料品や食料等の物流サービスの確保が求められている。

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