泉大津市 まごチャンネルで高齢者に行政情報を届ける実験を開始

大阪府泉大津市、泉大津市社会福祉協議会(泉大津市社協)、チカク(東京都渋谷区、月刊事業構想2015年12月号参照)は、「新しい生活様式」の下での市内在住の高齢者に向け、情報伝達に関する実証実験を開始した。2020年7月15日に発表した。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出やイベント開催の自粛に加え、対面でのコミュニケーションが難しいことから、地域住民のふれあいやつながりの機会が急速に失われることが懸念されている。中でも、インターネットを使わない高齢者に、いかに必要な行政情報を届けられるかは喫緊の課題だ。

こうした状況を受け、泉大津市と泉大津市社協は、チカクが開発した非対面型での情報収集・コミュニケーションの高齢者用ツール「まごチャンネル」を活用し、高齢者に行動変容を起こすことができるかどうかの検証を行う。「まごチャンネル」は、スマートフォンで撮影した動画や写真をネット環境の有無を問わず実家のテレビに直接送信できる動画・写真共有サービス。地方自治体が「まごチャンネル」を活用し、地域住民に情報発信を行うのは全国初となる。

実証実験は2020年7月15日から10月14日まで。泉大津市在住の70歳以上の高齢者10名を対象に、「地域とのつながり(共助・公助)」、「介護予防」、「災害時の避難」についてのテーマでコンテンツを配信する。

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