FullDepth、神戸市 水中ドローンでダム検査する実証を開始へ

FullDepth(茨城県つくば市、月刊事業構想2018年11月号参照)は神戸市と、産業用水中ドローン「DiveUnit300」による実証試験を実施する。2020年3月30日に発表した。

国内のダムでは、放流設備などの維持管理のため、潜水士による目視点検や補修作業が行われている。高齢化による離職などで潜水士は減少傾向にあり、また安全性の問題や、潜水時間・潜水深度の制約もある。

FullDepthでは、自社の水中ドローンの「DiveUnit300」の開発のため、神戸市水道局の協力の下、同市内の貯水池を水中ドローンによる点検の実証フィールドとしてきた。これまでの安全性検証試験では、問題がないことが確認している。そこで今回は、貯水施設の点検業務で水中ドローンが利用可能かどうかの検証を目的とした実証実験を行う。

具体的には、水中ドローンでダム水中部の一定範囲を撮影し、USBL音響測位装置から得られるデータや水中ドローンの姿勢データなどを用いて3次元化映像化。ダムのメンテナンスに有用な情報を得られるかを調べる計画だ。現在休止中の、神戸市水道局浄水管理センター 烏原ダム(立ヶ畑ダム)で2020年春にも実験を行う。

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