世界循環経済フォーラム2018 フィンランド政府と共催

2018年10月22日・23日の2日間にわたり、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)において、世界循環経済フォーラム(World Circular Economy Forum) 2018(主催・環境省、フィンランド・イノベーション基金[SITRA])が開催された。世界各国から民間企業、政府関係者その他の循環経済に関わる様々なステークホルダー約1000名が招かれ、循環経済に関する知見やベストプラクティスについて国際的な議論が行われた。

国連「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成や循環型社会の構築に向け、G7をはじめとした場で、国際的な協力の必要性が認識されている。WCEFは、フィンランド政府がSITRAを通じて進めている世界的取組の一つ。2017年6月に同国で第1回を開催し、本年は2019年にG20の開催国を務める日本にて開催のはこびとなった。

原田義昭環境大臣からは、SITRAに対する協力への謝意とともに「循環経済の構築は社会のパラダイムシフトであり、政府と民間組織が有機的に協力することで、共通の目標達成を目指すもの。これまで日本が培った経験と技術の蓄積を提供し、またPACE(循環型経済加速プラットフォーム)に参加する諸外国の取組からも学ぶことで、世界全体の循環経済の構築に努めたい」との旨が表明された。

これを受け、江田麻季子氏(世界経済フォーラム[WEF]日本代表)からは、循環経済構築を進める活動の後押しにむけた大きな期待が寄せられた。また石井菜穂子氏(地球環境ファシリティ[GEF]CEO 兼 評議会議長)は、循環経済が「科学的な見地からも必要であるのみならず、ビジネスとして可能であり、待望されている」と考えており、日本の参画を喜ぶ旨が表明された。

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左から順に、江田麻季子氏(世界経済フォーラム[WEF]日本代表)、原田義昭氏(環境大臣)、石井菜穂子氏(地球環境ファシリティ[GEF]CEO 兼 評議会議長)