テラハクとAirbnbが提携 三井寺も民泊に参加

 

和空(大阪市)は、2018年3月13日、Airbnb Japanと提携したことを発表した。また、同社の寺社宿泊サービス「テラハク」を開始するに当たり、日本天台三本山の1つ、滋賀県大津市の三井寺(天台寺門宗総本山園城寺)の参加が決まったことも明らかにした。

 

和空は、寺や神社に併設され、参拝者や僧侶などを宿泊させてきた「宿坊」を再び身近なものにすることを目標に、様々な事業を立ち上げている(月刊事業構想2017年12月号参照)。テラハクは、国内旅行客向けに全国各地の宿泊できるお寺をスマホやパソコンで検索・宿泊予約できるサービスで、2018年6月にサービス開始予定だ。Airbnbとの提携の目的は、宿泊施設の情報提供を通じて訪日外国人でも日本の寺社文化を体験できるようにし、地方創生への貢献を高めることだという。

 

また、三井寺では、和空が境内の塔頭を利用し、参拝者向けの宿泊施設として公開する予定だ。三井寺は、琵琶湖を見下ろす山の中腹にあり、国宝や重要文化財に指定されている建築物も多い。三井寺の福家俊彦執事長は、「テラハクが、 さまざまな体験を通じて1300年の歴史を刻んできた当山の歴史と文化に接していただく新しい機縁となればと思っております」とコメントしている。

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