文科省 地方文化財を保護しながら利用する制度設計を検討

文部科学省は、2017年10月18日、中央教育審議会・地方文化財行政に関する特別部会の1回目の会合を開催した。同部会は、地方文化財行政に関する地方行政組織の在り方について、調査・審議することを目的に設置された。

文部科学大臣の諮問により、同部会が検討するテーマは、(1)これからの時代にふさわしい文化財の保存と活用の方策の改善、(2)文化財の持つ潜在力を引き出すための文化財保護の展開、(3)文化財を確実に継承するための環境整備。

現行制度では、文化財の保護は教育委員会の役割となっている。ただし、文化事業の実施や、文化施設の設置管理については、条例で定めれば首長に移管可能だ。文化財保護を含めて、首長の部署に移管することを可能にするかどうかが論点の1つとなりそうだ。

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