ソフトバンクが産学技術移転ビジネスに参入

 

ソフトバンクは、米Wellspring社の技術移転プラットフォームの日本での販売を開始することを2017年10月4日に発表した。Wellspring社の統合管理システムの販売を通じて、Tech Transfer & Tech Scouting(技術移転・技術発掘)事業に参入する。

 

イノベーションの源としての期待は大きいものの、大学や公的研究機関の研究成果を、企業が商品化につなげるのは簡単ではない。商業化の候補となる発明、技術を探すことが企業にとっては困難だったり、発明の事業化に関心のある企業を見つけることが研究機関にとって難しかったりするためだ。

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Wellspring社は2003年にカーネギーメロン大学のスピンオフ企業として設立された。世界600機関の先端技術の発掘、商品化、ライセンス化を支援しているという

 

ソフトバンクは今回、学術機関向け製品「Sophia」と、法人企業向け製品「Wellspring」の国内での販売を始める。これらのシステムを導入した学術機関や法人企業は、Wellspring社のイノベーションマーケットプレイス「Flintbox」を通して、技術や知的財産の移転、ライセンス提供や、新規の有望な技術の発掘ができるという。